カテゴリー:日常/雑記
ステイホーム時間におすすめのドイツミステリー小説「汚れなき子」
こんにちは!
梅ヶ島温泉 湯の華 若女将のさゆりです。
緊急事態宣言による自粛生活で刺激が欲しい!という皆さん。
ぞぞぞ…とくるホラー小説はいかがですか?
私が最近読んで良かった本をおすすめいたします。
汚れなき子 (小学館文庫)
ロミー・ハウスマン (著), 長田紫乃 (翻訳)
ドイツ人作家のミステリー小説です。
舞台はドイツ外れの森の小屋。一件の交通事故をきっかけに女性と子供が監禁されていたことが発覚。
監禁されていたのは誰なのか?犯人は誰?犯人と子供の関係は?
思いがけない展開が次々と起こり、ページをめくる手が止まりません!
読み終わってから1か月経ちますが、いまだに夢に出てくるトラウマを私に植え付けた(誉め言葉)名作です。
物語紹介はネタバレを多く含みますので、多くは語りません。
以下私の感想箇条書き
・Liebes Kind; ドイツ語で「親愛なる子ども」
戯曲【魔王】で魔王が子どもを誘う言葉としても使われています。関係あるのかないのか。
邦題の「汚れなき子」はなんだかしっくりきません。異常な環境の中、幸せなことに愛されて育った子どもが物語の大きな鍵となります。
・タイトルからも読み取れるように「愛」がテーマの作品だと思います。同じドイツ出身の哲学者フロム【愛するということ】と通じる部分があるような無いような…
・ミステリー小説にありがちなエログロ描写は少な目。エロに関しては「はい。」の3文字で終わり。こっち系が苦手でミステリーを敬遠していた方にはおすすめ。ただし、精神的ダメージは負います。特にお子さんがいる方の場合…
・エピローグは絶対最後まで読むのをとっておいたほうが良い!!
私はついつい物語の途中でエピローグを読んでしまい、後悔しました。
ハッピーエンドでは無いかもしれませんが、お母さんが芯の強い女性であることを実感します。
気になった方はぜひ購入して読んでみてください♪
湯の華ロビーの【湯の華文庫】にも置いてありますが徹夜覚悟で手に取ってくださいね。
Amazon商品紹介ページより
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真夜中、ひと組の母娘が救急車で病院に搬送された。母親は自動車事故に遭い、重傷を負っていた。母親といっしょにいた少女は幸い無傷だった。母親が救命処置を受けている間、少女は看護師に身元を聞かれるが、少女は母親の名前がレナであること以外は何も明かさない。看護師が電話番号をたずねると少女は言った。
「うちには電話ないの」
「じゃあ、住所だけでも? 住んでる通りの名前、わからない? 誰かを向かわせて、パパを連れてくることができるかも」
そう看護師が言うと、少女はゆっくりと首を振って囁いた。
「私たち、見つかっちゃいけないんだよ」その後、少女が語ったのは、事故の夜、少女の母親がうっかり父親を殺そうとしたこと。小さな弟がひとり今も〈小屋〉に取り残されていること。そして〈小屋〉での奇妙な暮らしぶりだった――。
物語はこの少女の視点の他に、事故に遭った母親の視点と、もうひとり、行方不明の娘を探す父親の視点の三つで描かれていくのだが、やがて少女と母親の語りから、二人がともにどこか異様なことに読む者は気づき始める。
この作品に捜査機関は登場するが、彼らはあくまでも脇役である。やがて結末近くになってようやく事件の全貌が見えるのだが‥‥。デビュー作にして見事なページターナー!
2020年、ドイツ推理作家協会賞(正称:フリードリヒ・グラウザー賞)最終候補作!
ドイツ・アマゾンのレビュー1690超、★平均4.5!
米国アマゾンのレビュー2760超(2020年10月発売、半年累計)、★平均4.5!
今後ドイツのスリラー界を担う最右翼新人作家の作品を、満を持して紹介する。
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梅ヶ島温泉 湯の華
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