【汚れじゃないよ!】湯の花とは? 温泉にただよう白い塊の正体です
こんにちは!
梅ヶ島温泉 湯の華 若女将のさゆりです。
最近、温泉ソムリエを取得しました♪
当館の名前の由来となっている「ゆのはな」
お湯の花、と書いて湯の花/または湯花と言います。
湯の花とは…
温泉の成分の一部が沈殿して取り出されたもの。
温泉が地表にわき出し、温度や圧力の低下、蒸発、周囲の岩石や動植物の作用などによって溶けていた成分の一部が沈殿したまったもの。
出典:精選版 日本国語大辞典
▲いらすとやさんの「湯の花」イラスト。シュールです(笑)
温泉の中に漂う白やグレーの塊。
触るとヌルッとします。
入浴中、目に留まると「これは何か」と気になりますよね。
ふわふわと湯船に浮かぶ様子を見てゴミと思ったことがある人もいるのではないでしょうか?
残念なことに、人間の垢と勘違いして「汚い!」と感じてしまう方もいらっしゃいます。
これは私が大女将から聞いた話なのですが、
当館の温泉に入った方が「汚れていたからお湯を抜いておいたよ」と教えてくれたそうです。
「それ、汚れじゃないんです!湯の花といって温泉の成分なんです!」
▲湯の華の岩風呂 一度に6-7人ほど入浴可能です
当館のお風呂はそこそこ広さがあるので一度お湯を抜いたらもう一度お湯が溜まるまで時間がかかります。
その日は他のお客様が温泉に入ることが出来ずに困ったそうです。
さすがに、そんな目に遭ったのは一回限りだそうですが、こんな昔話があるくらい「湯の花=汚い」と思われているということ…
「湯の花を知らないなら仕方ない。温泉を提供する私たちが湯の花について伝えていかなければ!」
私はこの宿で若女将をして、そう思っています。
何故かというと、私自身はじめて湯の華の温泉にはいったときびっくりしたからです。
お湯の中に漂う灰色のかたまり。岩風呂の岩はヌルヌルしているし…
当時の私はこう思いました。「え、このお風呂ちゃんと掃除してる?」
のちに、この宿に嫁いで気づきました。
「温泉成分が濃すぎるゆえに、毎日掃除しても、岩をタワシでこすって磨き上げても数時間経つと床や岩はヌルヌルしてしまう」
“湯の華浮かぶ 濃い温泉”
これが梅ヶ島温泉の個性なのです。
温泉のなかでふわふわ浮かぶ、白色もしくはグレーのかたまり。
その正体が「湯の花」です。
お湯の花、と書いて湯の花。風流な名前ですね。
この記事では、湯の花のことをご紹介いたします。
湯の花って何でできているの?成分が気になる
湯の花の成分は温泉の成分がさまざまな要因により固形化したものです。
硫黄泉の場合は、硫黄分が固まったり、空気に触れて凝固したりすることもあります。
温泉業者の用語では「温泉スケール」とも呼ばれています。
温泉のタイプによって湯船をふわふわ漂うもの、浴槽の底にはりついているものなど様々です。
湯の花には硫黄、カルシウム、アルミニウム、鉄、珪素など様々な成分が含まれています。
その温泉のタイプによって含有物は異なってきますが、健康増進や美肌効果を発揮する成分も含まれています。
湯の花がある温泉はどこにあるの?
湯の花が浮かぶ温泉は日本全国にあります。有名所では別府温泉や草津温泉、奥塩原温泉、鳴子温泉などが挙げられます。
もちろん、梅ヶ島温泉にも湯の花があります。
温泉以外の活用方法は何がある?
湯の花は温泉として入浴するほかに、様々な活用方法が研究されています。
身体の不調(たとえば、アトピー性皮膚炎)に対する治療として、湯の花の成分を配合したクリームなどが開発されています。
参考:江戸時代から続く 「別府湯の花」で アトピーが改善すると判明|365 college
「湯の花」が入浴剤としても販売されています。
こちらの別府温泉の湯の花はレビュー数も多くて高評価です↓
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湯の花成分の入浴剤で、ご自宅で気軽に温泉気分を味わえますね♪
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「温泉に漂っている白やグレーのふわふわしたもの」⇒湯の花!
ここまで読んでいただいた皆様には、湯の花についてご理解いただけたかと思います。
安心して、湯の花たっぷりの温泉を満喫してください♪
当館の湯の華も楽しんでくださいね(≧▽≦)
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梅ヶ島温泉 湯の華
TEL:054-269-2253
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