カテゴリー:日常/雑記
ヘアドネーション体験記。ウィッグ素材として寄付できる毛の条件とは。
こんにちは!
梅ヶ島温泉 湯の華 若女将のさゆりです。
湯の華に嫁いでからの私をご存じの方は、「髪長い人」と覚えてくださっているかもしれません。
実は、結婚するまではずっとショートヘア―。
梅ヶ島には美容院も無く(床屋さんはあるけれど行く勇気がない…)
育児が始まったこともあり、ショートヘアーを維持するよりは伸ばしてくくった方が楽♪と、伸ばし続けていました。
かれこれ2年半は美容院に行っていないなぁ。
さすがに暑くなってきたし、うっとおしいと感じることも増えたので切ることにしました。
今回、ここまで伸ばしていたのは「カットに行くのが面倒だから」という理由の他に「ヘアドネーションをしてみたい」という想いもありました。
ヘアドネーションができる31cm以上になるまで我慢して、満を持して美容院に行ってきました。
ヘアドネーションとは
ヘアドネーションとは、その名の通り髪の毛の寄付です。
脱毛症やがん治療の影響、事故などで頭髪に悩みを抱える方々のために、ウィッグ(かつら)をつくり寄付する活動のことです。
人工毛(化学繊維で作られた毛)のウィッグはどうしても不自然な仕上がりになってしまうので、本物の毛が必要となります。
一人分のウィッグをつくるのに必要な髪の毛の量はドネーションヘアー20~30人分と言われています。
仕分けや加工など多くの人の手を渡って、やっとウィッグができあがるのです。
ヘアドネーションの団体はいくつかありますが、Japan Hair Donation & Charity(ジャーダック)さんが先駆け的組織です。
他にもヘアドネーションを受け入れている団体はいくつかあり、寄付する際の注意点は異なります。
以下、ジャーダックさんへ髪を寄付する前提でおはなししていきます。
他の団体へ寄付を希望する際は、希望団体の受け入れ条件をよく読み、条件を確認しましょう。
ヘアドネーションに必要な髪の長さは?
ウィッグに使用できる髪の長さは31cm以上。
生え際から先端の長さではなく、カット後の切り口から毛先までの長さなのでご注意くださいね。
キューティクルを整えたり、染色したりとあとでまとめて加工されるので
・白髪でもOK
・傷んでいてもOK(ひどい切れ毛がなければ…)
・パーマ、染めていてもOK
・性別、年齢は問いません
と、意外と門戸は広いのです。
長さの条件をクリアすれば、天パでも傷んだ髪でも問題なく受け入れてくれるということですね。
現在、60cm以上のスーパーロングウィッグ用の髪を特に募集しているそうです。
2年半伸ばした私でもぎりぎりで切って31cmを少し超えたくらい…
60cmはなかなか大変そうです。
いざ、ヘアドネーションのために髪を切ろう!
ヘアドネーションのために髪を切る方法は
①自分で切る
②提携美容院でカットしてもらう
この2通りがあります。
おすすめはやっぱり美容院。
髪の毛の束ね方やヘアゴムからカットする長さなど知識のある方にやってもらったほうが安心です。
カットした髪が適切にまとめられていないと受け取ってからの手間が増えたり、使えない可能性もあります。
せっかく伸ばした髪を有効に使えるようにここはプロにお任せしたほうがいいでしょう。
こちらのページから賛同サロンを探せます
多いような、少ないような。
こちらに引っ越して来てから美容院に行ったことがないので、これからも通えそうな美容院に決めました。
いきつけの美容院がある方は、「ヘアドネーションカットを希望する」旨を相談してみてもいいかと思います。
美容院に行く前に準備したこと
①美容院を予約する&ヘアドネーションの旨を伝える
先述の賛同サロン一覧から、好みの美容院を選びました。
ヘアドネーションの場合も通常のカットと同じ金額です。
予約の際に「ヘアドネーションカット希望です」と備考欄に書いておきました。
他の方の体験談で「ロングヘアからショートヘアにするので、言わなくてもヘアドネーションカットにしてくれるだろうと思ったら違った」という失敗談を読みました。
ヘアドネーションカットをする際には事前に美容師さんに相談しておきましょう。
②前日にシャンプーをする
髪の毛に水分が残っているとカビが発生しウィッグの材料にできません。
カット前のシャンプーはNG!念のため朝シャンもせずに前日にシャンプーしておきました。
③まとめる用のヘアゴム・持ち帰り用ジップロックを持って行く
ドネーション用に発送する髪の束はヘアゴムでとめる必要があります。
美容院にも用意があるとは思いますが、美容院の負担軽減のためにヘアゴムを持参しました。
あと、私は忘れてしまったのですが、カットした髪を持ち帰るためのビニール袋(ジップロックみたいなの)があると良いです。
以前はサロンで発送もしていたようですが、現在は個人での発送となります。
受け取り後の作業をスムーズにするため、カットした髪はラップなどで包まずビニール袋に入れて保管しておきます。
いよいよヘアカット♪
カットする前に記念に写真を撮ってもらいました。
私の人生史上、一番長い髪です。
カット後がこちら。
スッキリしましたー。
カットした毛の長さを測ったらウィッグにできる長さギリギリの31cm~35cmくらいでした。
もっと長いと思ったけれど、縛って切ると意外と長さに余裕が無く焦りました。
「これくらいで31cmとれるな」という長さ+5~10cmくらい見積もった方が良いかもしれません。
もちろん、カット前に美容師さんに相談すれば、寄付が可能な長さかどうか教えてくれると思います。
髪の毛の送付
カットした髪は自宅に持ち帰り、レターパックなどで団体に送ります。
私は360円の青いレターパックを使いました。
追跡番号を使って受領証(髪が到着したお礼)画像をダウンロードできます。
デジタル受領証のダウンロード方法
髪の毛を送る以外の寄付
髪の毛を送るだけではウィッグは完成しません。
ここから職人さんの手により加工が施されます。
ウィッグの作成に関する費用は、ウィッグに使用できない髪の毛を販売したり、寄付金によって賄われているそうです。
もし、「髪の毛を伸ばすのはできないけれど、何かの形で協力したい」という方がおりましたらお金を寄付するのはいかがでしょうか?
グッズ購入などでも寄付が可能です。
買って支援・募金|Japan Hair Donation & Charity(ジャーダック,JHD&C) (jhdac.org)
▼ヘアドネーションについてもっと知りたい方はこちらの本がおすすめ。
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ウィッグをお使いの方も気兼ねなく温泉に入ってほしい
今回ヘアドネーションをしてみて、「ヘアドネーションをすることで偏見を助長している」という意見があることも知りました。
髪があろうがなかろうが気にしない社会であるべきだ、という意見です。
自分事に落とし込むのは難しいですが、議論したい内容ではあります。
一方、ウィッグを使うことで自分に自信が持てると考える方がいらっしゃることも事実です。
ウィッグをお使いの方は、温泉に入る時に「つけたままで大丈夫かな?」「本当は外して入りたいけれど、周りの目が気になる」
そんなお悩みをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
当館は貸切温泉のため、周りの目を気にせずゆっくり温泉をお楽しみいただけます。
梅ヶ島温泉かけ流しの岩風呂で、のんびり温泉を満喫してください♨
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梅ヶ島温泉 湯の華
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