カテゴリー:交通事情 よくあるお問い合わせ
こんにちは!
梅ヶ島温泉 湯の華 若女将のさゆりです。
すっかり秋の陽気となりました。普段なら「もうすぐ紅葉だ♪」とウキウキする10月。
しかし今はいつもと少し違います。
というのも、先月静岡県内に甚大な被害をもたらした台風15号の影響が続いているからです。
幸いここ梅ヶ島では大きな被害はありませんでしたが、近隣の中山間地域では依然として土砂崩れや浸水の影響を受けた地域が多くあります。
また、山間部の山道は通行止めになっている場所、崩落危険個所もあります。
よくあるご質問「梅ヶ島の道は大丈夫ですか?」
最近、増えているご質問。
梅ヶ島まで道は大丈夫ですか?
この質問、ちょっと答えるのが難しくて回答に悩んでしまいます。
車での通行の可否について問われているなら回答は、「中型車両までは通行OK、普通車なら通行可能です」(2022年10月11日現在)
ご存じの方もいらっしゃるとは思いますが、2019年の台風の影響で山梨県と結ぶ安倍峠が通行止め。
現在、梅ヶ島に行くには静岡市側からのルート(県道29号線)しかありません。
迂回路がないため、仮にこの静岡ルートが通行止めとなると梅ヶ島にたどり着けないことになります。
実際、台風15号の影響でこの道も一時通行止めとなり、私たちも孤立状態となりました。(現在は復旧済み)
10月11日現在、梅ヶ島より20㎞ほど下流側、蕨野にて路肩崩落により片側交互通行規制を行っています。
大型車両は通行止め、バスも運休中です。
普通車は通行できるので、マイカーで梅ヶ島観光される方は問題ありません。
10月14日より路線バスの運行も再開しました!
“大丈夫”という判断について。
安全かどうか、というと「私たちには安全の保証はできません」というのが正直なところです。
私はお客様に「梅ヶ島の道は安全ですよ」と言い切ることはできません。
というのも、梅ヶ島近辺は山が脆く、崩れやすい地形だからです。日本三大崩れの「大谷崩」があるほど崩落は日常の地域。
これまで何度も安倍川流域で土砂崩れが繰り返され、現在でも随所で砂防工事、擁壁工事など対策が行われています。
長年の治山・治水工事のおかげで以前よりは被害は少なくなりましたが「リスクがない」とは言い切れない土地です。
もしかしたら
・走行中に土砂崩れに巻き込まれるかもしれない
・宿が土砂崩れに巻き込まれるかもしれない
・宿泊中に被災して立ち往生するかもしれない
・予約したが通行止めで行けなくなるかもしれない
このようなリスクはあります。
梅ヶ島の特性としてご理解いただけますと幸いです。
こういう地だからこそ、秘境の温泉の雰囲気や、自然の美しさを感じられるのが魅力でもあります。
大雨で道路が心配なら、前日までのご連絡で無料キャンセルが可能です
これまでは「警報級の台風」のときは、休館にするなど対策をとることができました。
しかし、先月の台風時は深夜に突然の集中豪雨となり、停電で情報も十分に得られず対応の遅れにつながりました。
もちろん、これらの災害は梅ヶ島だけでなく地球上どこでも起こりうる可能性はあります。
すべての気象災害を事前に把握することはできません。
被災した直後の現時点では、通常時に比べて災害リスクが高まっている状態です。
いつも以上に慎重な判断が必要です。
“思ったほど被害が無いな”という時もあれば“記録的な災害”となる危険性もあります。「運しだい」と言ってしまうと無責任に思われるかもしれませんが、そういう気持ちで暮らしています。
「梅ヶ島に行っても大丈夫かどうか」それはお客様の自己判断をお願いします。
もし悪天候など不安を覚えて宿泊をキャンセルされるようなら前日までにご連絡ください。
キャンセル料無料で対応させていただきます。
静岡市内の通行止め情報は「しずみちinfo」にてご確認ください
正確な情報は、道路の管理者から入手しましょう。
静岡市内の主要道路における災害や道路工事による通行止めなどの規制情報は「しずみちinfo」で調べることができます。
私たち宿泊施設が把握していない情報も掲載されています。
地元の方に聞く前に、こちらをチェックしてみてください。
静岡市道路通行規制情報 しずみち info (shizuokashi-road.appspot.com)
梅ヶ島近隣の道路についてのお問合せは静岡市役所葵北道路管理課へ。☎054-294-1131
さいごに
最後に、若女将として一言。
悪天候で不安のある中、決して無理に来ないでください。
もちろん、出来ることなら「たくさんのお客様が梅ヶ島に来て楽しんでもらえたら最高!」と思っています。
そして、安全に帰っていただくことが一番です。
「今は災害リスクが高まっているから行くのをやめよう」その判断も間違っていません。
宿側としては通行を規制されているわけでもないですし、「危ないかもしれないからしばらく休みます」と仮に休業したところで収入保障もないわけで…
私たちは「大丈夫」と判断して営業をしています。
行くかどうかの判断をするのはお客様です。
来ていただいたらもちろん歓迎いたしますが、キャンセルでも「次回またお待ちしております!」の気持ちです。
実際、前回の台風でキャンセルを余儀なくされた方から再度ご予約をいただいており、とてもうれしく思っております。
これから紅葉シーズン。災害に関係なく秋は訪れます。
梅ヶ島の観光施設界隈はみんな元気に営業しております。もちろん皆様のお越しをお待ちしております。(でも無理はしないで!)
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梅ヶ島温泉 湯の華
TEL:054-269-2253
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