カテゴリー:読書ログ/湯の華文庫
こんにちは!
梅ヶ島温泉 湯の華 若女将のさゆりです。
今日は全国的に(特に太平洋側)で大雨が心配ですね。
みなさま最新情報を確認し、安全な場所でお過ごしください。
さて、今日は「雨の日の読みたい本」をテーマにブログを書きます。
梅ケ島のアクティビティは山歩きや自然散策などお天気に左右されるものが多いです。
そこで、「雨の日も宿での滞在を楽しんでいただきたい」と、小説やマンガなどの蔵書を充実させております。
卓球台のある大広間には300冊以上のマンガがありますよ!
そのほとんどは私の趣味で、たまに入れ替えています。
最近私の推しマンガ。それは「ダンジョン飯」
アニメ化もされているので、ご存じの方も多いかも。
【あらすじ】
ダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われ、金と食料を失ってしまった冒険者・ライオス一行。
再びダンジョンに挑もうにも、このまま行けば、途中で飢え死にしてしまう……。
そこでライオスは決意する「そうだ、モンスターを食べよう!」
スライム、バジリスク、ミミック、そしてドラゴン!!
襲い来る凶暴なモンスターを食べながら、ダンジョンの踏破を目指せ! 冒険者よ!!
ダンジョン最奥にいるドラゴンに食べられた妹を救うため、
ダンジョン内の魔物を食べながら進む兄たちの物語。
タイトルに騙されたが、レシピ本マンガでは無い!!
基本は「コメディ」でありながら、倫理観を揺さぶられる一言があったり。
可愛い絵柄とは裏腹に急にシリアス路線になったりなかなか深良い話もあって、感情が忙しい一冊。
価値観や種族の異なる仲間との会話によって引き起こされる
ミスコミュニケーションなど「ふふっ」とする笑いが多いです。
キャラクターが「典型的なファンタジーもの」を知っている方向けなので、その点では難易度高めかも。
「エルフとはなんぞや」の説明もないまま話が進むので、事前知識として持っていた方がより楽しめると思います。
「モンスター好きの主人公が、ダンジョン内のモンスターを狩って調理して食べる」がテーマの本作。
彼らの世界観では「モンスター=食材ではない」というのが一般認識。
いや、食べる人が居るのは知っているけれど、普通は食べないよ……というのは現代で言い換えると昆虫食みたいなイメージでしょうか。
「コオロギの素揚げ」みたいなノリで「コイン虫の炒め物」を出される感じ。
私も最初、「うわー(ドン引き……)」と思って冒頭くらいで読むの止めちゃったのですが
ふとしたきっかけで読み返したら、世界観にちょっと慣れてきて、どんどんハマってしまいました。
個人的に「(魔物の)脳みそを食べるのは嫌だけれど、精巣(白子)は良いの……?」
とライオスが戸惑うシーンが好き。
確かに、改めて考えると「精巣を食べる」って猟奇的だな。
当館でも、シーズンには「アマゴの白子の天ぷら」を出しています。
その価値観だとヤバい食べ物認定されちゃう。
食材として受け入れられるもの/そうでないものの区別は、国や時代によって変わるから面白い。
「マグロの大トロは、江戸時代は不人気で捨てられていた」などの雑学も連想しちゃいました。
ファンタジーものが好きな方はその解釈を楽しめるし、
そうでない方にも、食に関する倫理観を問いかける良い作品だとも思っています。
タイトルと導入部で損しちゃっている印象のマンガです。
食わず嫌いはもったいなので、ぜひ試しに読んでみてはいかがでしょうか。
全部で14巻(現在の湯の華文庫の蔵書は10巻まで)なので、一日で読むにはきついかもしれません。
続きが気になったら、自力で調達するか、また読みに来てください(笑)
雨の日は温泉宿でのんびりマンガや読書が、梅ヶ島でのおすすめの過ごし方です♪
それではみなさま、良い旅を!
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