カテゴリー:日常/雑記
日本版ハロウィーン「お月見どろぼう」実施地域はオクシズにも!
こんにちは!
梅ヶ島温泉「湯の華」若女将のさゆりです。
皆さまは、「お月見どろぼう」をご存じでしょうか?
私は静岡県西部出身ですが、この行事のことを聞いたことがなく、オクシズ(静岡市)に移住してから初めて知りました。
「お月見泥棒」とは子どもたちがお供え物をこっそりと盗み取ることをいい、中秋の名月の晩に限って許される行為とされています。
古くから十五夜のお供え物は、子どもたちがどの家のものでもこっそり盗んでよし、もらい歩くのもよしとされてきました。
さらに、どこの畑に入って芋などを盗ってよし、よその家の柿などを盗るのも自由などという風習が全国各地にみられました。
「お月見泥棒」って知ってる? 今も地域に残る風習の“実態”とは – ウェザーニュース
まさに日本版のハロウィーンですね!
現在でも東海地方、関東、九州などにこの風習が残っており、ここ静岡市の大河内や有東木地域でも行われています。
オクシズの「お月見どろぼう」
この地域では「お月見どろぼう」という名称は使われていませんが、同様の風習が続いています。
各家庭や商店の前にはお菓子を盛ったカゴが用意され、子どもたちが訪れてお菓子をもらい歩いています。
真富士の里があるエリア、静岡市葵区大河内では、十五夜の晩に「つくませてー!」と子どもたちの元気な声が響きました。
「つくませて」という言葉の由来ははっきりしていませんが、一説には「掴ませて」が訛ったものではないかとも言われています。
こうした行事を楽しみに若い世帯が遊びに来ることも多いそうです。
オクシズ地域の少子高齢化が進む中で、住人が子どもたちと会話を交わす光景も見られました。
普段は静かな集落が、この一夜だけ賑わいを見せました。
まとめ
「月見どろぼう」は五穀豊穣を祝う収穫祭を土台とした風習であると考えられます。
その年の豊作に感謝し、お月様にお供えをして、そのお下がりをいただくことに由来していると言われています。
「お月見どろぼうは“お菓子をもらえる日”」というだけでなく、その風習の背景となる文化も継承していきたいものです。
梅ヶ島にもかつて、お月見の日に子どもたちがお菓子をもらう風習があったそうですが、
現在は子どもの数が少ないため、残念ながら廃れてしまいました。
当館にも小さな子どもが二人おり、近所の旅館さんにも同年代の子が生まれたので、
いわれや伝承を研究して、いつかこの風習を復活させることができたらいいなと思っています。
《おねがい》
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