安倍の大滝へ行かれる方へ。臆病な毒ヘビ【ヤマカガシ】にご注意ください！

2021年9月21日

安倍の大滝に一番近い宿、梅ヶ島温泉　湯の華　若女将のさゆりです。
梅ヶ島随一の観光名所、安倍の大滝は当館すぐ横の吊り橋からハイキングコースを歩いて３０分ほどで到着します。
現在は、林道【安部峠】が崩落で通行止めのため、当館横からのコースが一番安全なルートです。
当館駐車場も一時利用としてご利用いただけます（１回５００円）

安倍大滝ハイキングコースでヤマカガシに似たヘビを目撃！
ヤマカガシはどんな毒を持っているの？
ヤマカガシに噛まれたらどうする？
安倍の大滝から近い病院を探す
- 医療ネットしずおか
- 梅ヶ島診療所
ヤマカガシは山だけでなく、田んぼや川、いろいろなところにいます
安倍大滝に行くには
- 安倍大滝ハイキングコースに一番近い駐車場はこちらです！
参考URL

安倍大滝ハイキングコースでヤマカガシに似たヘビを目撃！

先日、安倍大滝へハイキングに行かれた方より情報をいただきましたので共有いたします。
最近は、小さなお子さんやペットを連れて大滝方面に行かれるかたも多くいらっしゃいますのでご注意くださいませ。

おはよー
昨日大滝ルート最近の雨でまた流れて始めた最初の沢付近で黒とオレンジのヘビがいた
調べたら「ヤマカガシ」の可能性が高いので念の為お知らせです

((((；ﾟДﾟ))))

ヤマカガシは臆病で、めったなことでは人間に噛み付くことはありませんが、つついたり捕まえようとしたりして刺激を加えると噛むことがあります。
見かけてもそっとして、その場を離れてください。

赤っぽいまだら模様の体が特徴。体長は５０cmから、大きいものでは１５０cmになるとのこと。

ヤマカガシはどんな毒を持っているの？

マムシと違って、毒は奥歯にしかありません。従って、噛まれても毒が体に入らず、「毒がないヘビ」と勘違いされることもありました。

ヤマカガシの毒は出血毒と言われるもので、血小板に作用して破壊します。
腫れや激しい痛みがないそうですが、噛まれてから20~30分で血液の化学反応が起こり、血小板が破壊され、血が固まらなくなってしまいます。
その結果、全身で皮下出血が起こり、歯茎や内臓からの出血、腎機能障害や血便・血尿などが現れます。
最悪の場合は脳内出血を引き起こします。

奥歯にしか毒がないため、噛まれても毒が注入されない場合も多いですが、万が一毒が体内に入ると初期症状が殆どないため、処置が遅れ、命を落とす恐れがあります。
穏やかな顔つきですが、マムシよりも強い毒を持つ非常に恐ろしい毒ヘビです。
ヤマカガシの毒はヤマカガシ用の血清（※対毒ヘビ用の治療法）しか効かないため、噛まれた際はヤマカガシであることを特定することが大切です。

ヤマカガシに噛まれたらどうする？

もし、万が一かまれたらどうすればいいのでしょうか？
A:間をあけずに病院に行って専門家による適切な治療を受けて！その場でポイズンリムーバーで傷口から毒を吸い出すのも効果的。

梅ヶ島まで救急車を呼ぶと１時間ほどかかります。その後病院に向かうことを考えるとどんなに急いでも２時間程度時間がかかってしまいます。
毒ヘビに噛まれた場合は自家用車で直接病院まで向かうのがベストです！

山には毒ヘビだけでなくハチやアブもいるので、山歩きの際にはポイズンリムーバーを携行するのもオススメです。
傷口を広げて毒を出す方法は、出血が止まらなくなるので止めてください。

安倍の大滝から近い病院を探す

安倍大滝に行かれる方は、週末・休日が多いかと思います。
医療機関が休日であることが多いので、救急当番医をご確認のうえ病院に向かってください。

医療ネットしずおか

http://www.qq.pref.shizuoka.jp/qq22/qqport/kenmintop/

梅ヶ島診療所

診察可能な日は月・火・金曜日です。

所在地

〒421-2301 静岡市葵区梅ヶ島1326番地

電話

054-269-2025

診療時間

9時～12時、14時～17時

診察可能な日

月・火・金曜日

また、ペットもかまれたら、人間と同じような症状が出るため、注意が必要です。
安倍大滝にはわんちゃん連れで訪れる方もいらっしゃると思いますので、特にご注意ください。

ヤマカガシは山だけでなく、田んぼや川、いろいろなところにいます

今回調べて分かったことは、ヤマカガシは特別な場所にいるヘビではなく、日本各地どこにでも生息するヘビだそうです。
「昔毒ヘビとは知らずに遊んでいた！」「学校で飼育していた」とのエピソードもあるほど。

安倍大滝への散策に限らず、どこで遭遇するか分からないこの毒ヘビ【ヤマカガシ】。
遭遇したら刺激せずに、そっと離れてあげてください。
臆病な性格のため、こちらから手を出さなければ攻撃する可能性はかなり低いと言われています。
小さなお子さんがいる親御さんは、「このヘビを見かけても触ってはいけないよ」と教えてあげてください。
安全に山でのレジャーを楽しむために、ぜひ予備知識として覚えていただけると嬉しいです。