カテゴリー:生き物・自然
里山でも気をつけて!山のレジャーで遭遇する危険な生き物【ヤマビル】編
こんにちは!
梅ヶ島温泉 湯の華 若女将のさゆりです。
お盆を過ぎて秋の気配を感じて来た梅ヶ島です。
過ごしやすくなるこれからの季節。
ハイキングやキャンプなど、山のレジャーに行かれる方も多いのではないでしょうか?
梅雨時から秋にかけて山間部で特に注意していただきたい生き物【ヤマビル】。
ヤマビルの回避方法と万が一刺された際の対処法について知っておいてください。
毒はないけど、血が止まらない。【ヒル(ヤマビル)】
今年はヒルの被害が多いです。
特に安倍の大滝に行かれる方の被害が増えています。
雨上がりはヒルが活発になるので特にご注意ください。
ヒルの特長
体長は2センチほどで、ミミズの仲間です。
動物の発する熱や二酸化炭素などを感知して動き出す、というすごい機能を持っています。
見た目はナメクジに似ていますが動きが早く、鋭い歯で皮膚を切り裂き、鹿や人間の血を吸います。
このとき、歯と歯のあいだから、「ヒルジン」という麻酔成分が含まれる物質を出すためくっつかれたことに気づかない場合も多いです。
さらにこのヒルジンには血が固まるのを防ぐ成分も含まれているため2時間程度は流血が続きます。
また、ヒルに注入された成分によるアレルギー反応でかゆみや湿疹を引き起こす場合があります。
気温が20度近くになると活動しはじめ、25~30度になると活発になります。
具体的には梅雨時~秋が活動期間。湿潤な環境を好みます。
夏場は早朝や夕方など、人間が活動するにも涼しいタイミングで活発になるので要注意です。
最近では鹿の増加と活動範囲の広がりにより里山にも生息域を広げています。
全国的に、今までヤマビルの被害が無かった場所で、存在が確認されるケースが増えています。
ヒルの被害を防ぐには
ヒルの被害を防ぐには、ヒルの進入を防ぐ服装と、ヒル被害に遭い難い行動が大切です。
山に行く際には食塩と絆創膏を持って行くことをオススメします。
服装
ヒル対策には服装が重要です。
具体的には、
・夏でも長袖、長ズボン
・目の細かい長い靴下を履く(ストッキングが効果的という説も)
・足首まで隠れるシューズを履く
・シャツはズボンの中に入れる
足首を狙われることが多いので、食塩にひたした靴下を履くという手もあります。
行動
行動の対策として、
・湿っている場所を避けて通る
・雨上がりなど、ヒルが活発そうなときは山に行かない
・定期的に足元を確認して、ヒルが付いていないか確認する(複数人で行動する場合はお互いにチェックするとなお良し)
・ヒルを見かけたらすぐに駆除する(食塩をぶっかけるorハサミで切る)
気軽なハイキングでも、山道を歩くならそれなりの装備を用意していきましょう。
極力ヒルに遭遇しないよう、行動するタイミングを選ぶことも重要です。
ヒルに噛まれたら?
当館にも「ヒルに噛まれちゃったのですが、どうすればいいですか?」とおみえになる方もいらっしゃいます。
簡単に、ヒルに噛まれた際の対応をご紹介します。
1.ヒルを体から外す
まずはヒルを身体から離しましょう。
何もしないと1時間くらい血を吸っているみたいです。
離すにも、触るの気持ち悪いし、強力にくっついてなかなか離れないんです。
一番良い方法は、塩を掛けること。
乾燥に弱いので、ポロっと落ちてくれます。
他にもライターで炙る、アルコールや虫よけスプレーをかけるのも効果的です。
2.傷口の血を絞り出す
先述のように、ヒルが吸血する際にヒルジンという物質を注入しています。
これにより、血が固まりにくく、血が止まりにくいのです。
早くこれらの物質を取り除くために、傷口から血を絞り出しましょう。
ポイズンリムーバーを持っていればそれを使用するのが一番です。
傷の無い爪で絞ったり、カードで押し出す方法もあります。
やってはダメなのが、口で吸いだすこと。結局成分が身体に吸収されてします。
3.流水で洗う
傷口を絞ったら、すぐに流水で洗い流します。
できれば絞るのと同時に行うのが理想。最低でも数分以上は行いたいものです。
当館の屋外にも水道があります。
お近くでヒルに噛まれて対処が必要になったらお声がけください。
4.止血
絆創膏やガーゼを貼っておきましょう。なかなか血が止まらないので、採血後のように傷口を圧迫しておくといいでしょう。
山のレジャーに行く際は、絆創膏数枚持参することをオススメします。
まとめ
気づかないうちに噛まれていることも多いヤマビル。
山にはヒルがいるかもしれない。そう知っているだけでも対応が変わると思います。
梅ヶ島周辺には素敵な山や滝がたくさんあります。ぜひヒル対策をして楽しんでください。
また、山登りやハイキングから帰ってきたあとは、玄関で靴を脱ぐ際にヒルが付いていないか確認することも大切です。
気づかずに家の中にヒルを入れてしまうと大参事。次の被害者が出てしまうことも。
血が出ていることを知らずに服や寝具を汚してしまうケースもあります。
ヒルには毒もないし、血が出たとしても失血死するほどでもないので、危険度的にはそれほどでもありません。
でも、できれば噛まれたくないですよね。今後、山のレジャーに行かれる方はぜひご注意を!
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