カテゴリー:温泉
このたび、若女将は「温泉ソムリエ」を取得しました!
温泉ソムリエとは温泉の基礎知識を持ち、入浴法のアドバイスができる人を認定する制度です。
今回、この記事では“皆様にも正しい入浴法で、温泉を楽しんでいただきたい”との想いで、安全な温泉入浴法をご紹介いたします。
1.入浴前後に1杯ずつの水を飲む
入浴すると発汗により血液が濃縮→血液粘度が高まり、「ドロドロ血」の状態になります。
入浴後だけでなく、入浴前にも水分補給をするのがポイントです。
さらに嬉しい豆知識♪
お風呂前後に緑茶を飲むことで、水分と同時に健康成分であるカテキンも効率よく摂取できるのでおすすめです♪
お風呂の前後に「緑茶」をおすすめする理由 [疲労回復法] All About
ビールは利尿作用があるため、水分補給にはなりません!
お風呂上りにビールを飲むのは構いませんが、飲んだ以上に尿として排出されます。
ビールを飲む場合、ビールとは別に水分を摂るようにしましょう。
また、飲酒後の入浴は危険なので、アルコールを飲むのはお風呂上りがベターです。
2.入浴前には足先など心臓の遠くから順に十分な「かけ湯」をしましょう
「かけ湯」は、体の汚れを落としてから入浴するためのマナーというだけではありません。温泉の泉質や温度に身体を慣らすためのものです。
かけ湯は何回行う、などの決まりはありません。「身体が十分に暖まったなぁ」と感じるくらいザブザブ掛けましょう。
足先など、心臓から遠い部分から順に十分な「かけ湯」をしていきましょう。
急に胸や肩、頭に掛けると心臓がびっくりしちゃいます。
3.頭には濡れたタオルが効果あり
温泉というと頭にタオルを乗せているイメージがありますよね。
これ、実際に意味があるのです。
頭に冷たいタオルを乗せるのは「のぼせ」予防に効果的です。
夏場やのぼせやすい方におすすめです。
冷たい水で濡らしたタオルを頭の上に乗せて冷やすことで、頭に血が上ってのぼせるのを防ぎます。
「立ちくらみ」予防には逆に温かいタオルが役に立ちます。
あらかじめ頭の血行をよくしておくことで、「立ちくらみ」を起こしにくくすることができます。
さらに、真冬の露天風呂でも暖かいタオルは有効です。
露天風呂は外気にさらされているので、身体は暖まっているのに頭だけ寒い状態になります。これは温度差により脳の血管が収縮して危険です。
頭を温め、血流を良くすることで「脳貧血」「血圧の急上昇」を防ぐことができます。
また、湯船に直接タオルを付けるのはマナー違反。
湯口のお湯を桶に汲んで、桶にタオルをつけるようにしましょう。
4.一気に長湯せず、分割浴(反復浴)がおすすめ
短い入浴と、湯船から出て休憩することを繰り返すのが「分割浴」です(毎回身体を拭かなくてOK)。
たとえば「3分入浴して休憩、また入浴」を3回繰り返します。一気に10分間入浴するよりも、9分間の「分割浴」のほうが湯冷めしにくいのです。
例えば、3分入浴→頭を洗う→3分入浴→身体を洗う→3分入浴→出る といった感じ。
洗髪と身体を洗う工程を分割すると、良い感じに分割浴ができますよ♪
代謝がよくなり脂肪燃焼が促進されるダイエット法としても人気です。
私もチャンネル登録しているダイエット系Youtuberさんも紹介していた入浴法です。
5.疲労回復には、ひざ下の「温冷交互浴」が有効!
安全な入浴法、とはちょっと意味合いが違いますが、疲れをとる入浴法のご紹介です。
ひざ下にお湯をかけること3分、水をかけること1分。
これを3~5回ほど繰り返すと、末梢血管が広がり、乳酸などの疲労物質が排泄されやすくなります。
疲れを回復させる効果は抜群です。
当館周辺は登山スポットとしても有名です。
温冷交互浴で、山登りやハイキングで疲れた体を労わってあげてください。
これ、本当に気持ちが良いのでぜひやってみて!
当館のシャワーは山から引いた天然水。夏でも冷たいのです。
暖かい温泉に浸かったあと、冷たいシャワーを足に掛けると「ととのう!」って感覚になります。
私はサウナは苦手ですが、温冷交互浴は好き。
温冷交互浴をする際は水で終わるのがおすすめ。
水シャワーで終わることで、入浴直後には身体の表面の温度は低くなり、毛穴が閉じて汗が出にくくなります。
また、温浴で温まった体熱が逃げずに体内にとどまるため、身体が中から保温されます。
注意事項
交代浴は、大きな効果の反面、身体への負担も大きくなります。
以下に当てはまる方は、交代浴はお控えください。
◼︎高血圧や心臓・循環器疾患の持病をお持ちの方
◼︎重度の炎症(肉離れ・重度の捻挫)がある方
◼︎発熱や体調不良の方
◼︎薬を継続して服用している方
また、交代浴に限らず、下記の場合は入浴を控えましょう。
◼︎食事の直後(食後1時間はあけましょう)
◼︎アルコール摂取時
まとめ
温泉入浴で一番気を付けたいのは、急激な温度変化による血圧の変化。
高血圧では脳卒中などを引き起こす可能性があります。
反対に、血圧が下がるとふらつき、浴室内での転倒など事故の危険も。
残念なことに日本では浴槽での溺死が後を絶ちません。
特に冬場・高齢者の事故が大部分です。
これから寒くなって、温泉が恋しくなる季節。
温泉入浴は意外と体力を消耗します。(だからこそダイエットにもいいのですが…)
体調と相談して、無理のない入浴をこころがけましょう。
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梅ヶ島温泉 湯の華
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