カテゴリー:温泉
こんにちは!
温泉ソムリエマスターのさゆりです。
本日は、湯治で気になるご質問
Q.怪我をした時に温泉に入って良いの?
結論:温泉はケガの回復を早めると言われています。ただし、注意が必要な場面もあり。
次に詳しく説明していきますね。
なぜ、温泉でケガが治るのか
静岡市と山梨県の県境に位置する梅ヶ島温泉は、かつて「信玄の隠し湯」と呼ばれていました。
戦国武将・武田信玄が、駿河侵攻で負傷した兵士たちを癒すために利用していたという言い伝えが残っています。
さらに、こうした伝承は梅ヶ島温泉に限らず、山梨県や長野県の各地にも点在しており、「隠し湯」として今も親しまれています。
では、なぜ温泉にはケガの回復を助ける効果があるのでしょうか。
これは単なる民間伝承ではなく、医学的にも一定の根拠があるとされています。
傷にしみにくく、回復を助ける温泉のパワー
まず、温泉がケガに良いとされる理由のひとつは、入浴によって血流が促進されることにあります。
血のめぐりが良くなると、体のすみずみにまで酸素や栄養が行き渡り、傷ついた細胞の修復が早まると考えられています。
次に、見落とされがちですが大切なポイントがあります。それは「傷にしみにくい」という温泉特有の性質です。
通常、お風呂に入ったときに傷口がしみて痛むことがあります。
これは、水道水などの「真水」が体液に比べて薄いため、体が浸透圧の違いに反応してしまうからです。
一方、温泉にはナトリウムやカルシウムなどのミネラル成分が多く含まれており、体液に近い濃度を持っています。
そのため、真水ほどの刺激を感じにくく、しみにくいのです。
梅ヶ島温泉は「濃い温泉」とも呼ばれるほど、豊富な成分を含む源泉が自慢です。
とろみを感じるような柔らかい泉質で、お肌にやさしく、傷のある方にも安心してご入浴いただける温泉といえるでしょう。
温泉入浴を控えたほうがよいケースも
とはいえ、すべてのケガに対して温泉が適しているわけではありません。
たとえば、ケガをしてすぐの段階で傷口が開いている場合や、感染のおそれがある状態では、温泉への入浴は控えるべきです。
また、骨折や急性の関節炎など、痛みが強く熱をもっているときは、温泉に入ることでかえって症状を悪化させてしまうこともあります。
そのため、このような場合は、まず患部を冷やして安静にすることが優先されます。
温泉を利用するタイミングは、必ず医師とご相談のうえ判断してください。
おわりに
信玄の隠し湯として知られる梅ヶ島温泉には、長い歴史とともに受け継がれてきた癒しの力があります。
戦国時代の兵士たちも頼ったというその湯を、現代に生きる私たちも健康維持や回復の一助として上手に活用したいものですね。
それでは皆様、良い旅を!
参考書籍
医者が教える最強の温泉習慣 著者:一石 英一郎 出版社 : 扶桑社 (2018/6/16)
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梅ヶ島温泉 湯の華
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